2015 協同集会 in とまこまい 終了

11月29日(日)、ココトマにて開催された『2015 協同集会 in とまこまい』でフリスク検討委員会について発表してきました。
社会教育フォーラムに続いて2週連続となりましたが、流用できるところは流用しつつ。
ただ今回は「協同」がテーマのイベントでしたので、その要素に相当する部分に限定しての発表となりました。

事例発表として、ここ最近の主な取り組みである「親の会」、「生きづラジオ」、「小樽・イラストレーター作品展」への出展、そしてこちらのホームページ「こどもかけはしネットワーク」について紹介。
どれも「支援する・される」といった関係性からの脱却を試みて、これまでは当事者と支援者とカテゴライズされる人どうしが同じ立場(100%とまではいきませんが)で、文字通り協同する取り組みです。
生きづラジオは過去5回分を約10分にまとめたダイジェスト映像を裏方くんに作成してもらい、発表の合間に流しました。
こちらのダイジェストは後でYouTubeでも観ることができるよう現在準備中です。

昼食をはさんでの後半のディスカッションでは、例会などで普段どのような話をしているのか、今後の方向性、どんな思いの元でどのようなフリースクールを作ろうとしているのか、といった会場からの質問に答えました。
昨年7月から私たちの活動は始まりましたが、当初は具体的な話はほとんどなく、これまでの自分たちの境遇を語ることがメイン。
実体のない「普通」や「当り前」に縛られて、あるいは弾き出されて辛い思いをしてきたことが自分も含めたメンバーの共通項でした(細かい違いはありますが)。
そういった辺りを互いに共有していたのが初期の話し合いだったと思います。
今は具体的な取り組みがいろいろ始まってしまったので、そちらについての話だけになってますね。
思えば遠くに来た的な展開。

不登校やひきこもりという状態像が抱える課題は、こうすればこうなると単純な対策がうてないものです。
そこに至る境遇が人それぞれであることが、その理由。
だから、大きな目標をひとつ立てればそれでOKというものにはできない。
我々自身が本業の合間に取り組んでいるという事情から、あまり柔軟に動けないということもあり、かっちりとした計画を立てて、しっかり活動するということが難しい。
その時その時で当事者の要望を汲み取りつつ手探りで進んでいるというのが現状です。
いつまでもこの状況を続けるのは得策でないと思いますが、この状態でなんとか先に進んでいけるのなら、今は継続重視の元、この手法で行こうと思っています。
その先に、苫小牧に則したフリースクール像が浮かび上がってくるのではないかと。

何にせよ、2週に渡る発表が終わりました。
出来る範囲でと言いつつ、けっこう幅広くいろんなことをやってきたので、いったんこれまでを振り返ることが必要だったんですよね。
今回の連続発表は、そのいい機会になりました。
その振り返りから見えてきたことを基盤にして、次のステップに繋げていければと思っています。(藤井)