フリースクール・ネモ 見学

20日から23日まで関東に行ってまして、滞在中の21日に千葉県習志野市にある『フリースクール・ネモ』を見学してきました。

※フリースクール・ネモHP : http://nponemo.net/

NPO法人ネモネット(ちば不登校・ひきこもりネットワーク)が運営。
このNPOは、不登校・ひきこもりの当事者・経験者・親御さんやサポートする団体の皆さんが集まってできたものだそうです。まさに当事者主体。
今回見学させてもらったフリースクール・ネモは居場所に特化した場所。
毎週 月・木・金・土の10時から17時まで開室。
食事と遊びをベースに「まったり過ごしたり話したりする」ことに主軸を置いてます。
必ず昼食が出るようで、スタッフと一緒に作って食べます。
当日はわたし(藤井)も親子丼をご馳走になりました。
ゲーム関連は、アナログ・デジタル共に豊富。
アナログ系はボードゲーム・カードゲーム共に幅広く用意されています。
今回の見学の際は、協力型ボードゲーム「パンデミック」を遊びました。
デジタル系の方もPS3、X-BOX360と最新の一つ手前の機種が置いてあり、子どもたちが思い思いに楽しんでました。

フリースクールの他に、「ひきこもりサロン」、「親サロン」といった集まりがあり、不登校の子ども以外の居場所もフォローしているようです。

ネモのスタッフ・前北さんから、いろいろお話を聞きました。
いちばん印象的だったのは、ネモでは学習支援ではなく居場所に特化しているということ。
習志野から通える範囲に「東京シューレ」があり、不登校状態の子どもの学習支援はそちらで出来る。
同じ学習支援をネモでもやって競合するより、シューレでは賄えない「居場所支援」に力を入れた方がいい。
前北さんは「隙間を埋める」という表現を使ってましたが、たしかにその方が合理的だと思いました。
シューレの近くに住んでいる子どもが居場所としてネモを利用しているという話もありました。

上でも書いたとおり、「食べること」と「遊ぶこと」が居場所でのキーワードと言えるようです。
「食べる(食事を作ること含む)・遊ぶ」が目的ではありますが、一緒に食べる・一緒に遊ぶ過程で行なわれる会話・雑談にも意義がある。
そこで交わされる話から、いろいろな発見があるということですね。
わたし自身も見学当初はなかなか場に馴染むことが難しかったですが、食事中の雑談を経て、ゲームで一緒に子どもと遊ぶことで、少しずつ自然に話ができるようになりました。

フリスク検討委員会でも、まだゲーム限定ではありますが「ゲーム学習会」という居場所を来月から始めます。
そこに来た子どもの中で学習へのニーズがあれば、意思を確認したうえで、NPO法人Kacotam主催の「L-base」への促しをする予定です。
ネモのような本格的な取り組みにはまだ程遠いですが、本質的に通じることは行なえるのではないかと考えています。

ネモでは年明けに『不登校Q&A』という冊子を発行予定とのこと。
http://futoko.publishers.fm/article/10367/ (不登校新聞・記事より)
完成したら私たちにも送付いただけることになっています。
必要な方には私たちフリスク検討委員会経由で問い合わせ可能ですので、お声かけください。(藤井)

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