カテゴリー別アーカイブ: 報告

例会など、さまざまな事業の報告です。

不登校・親の会14回目+子どもの居場所のご報告

少し間が空いてしまいましたが、9月23日に開催した親の会14回目の報告です。
前回に引き続きとなる金曜開催。8名の親御さんに参加いただきました。うち新規の方1名。
お子さん側は2名参加で、こちらも新規で1名参加。
お子さんは相変わらず少なめですが、親御さんの方は8~9名で定着しつつあります。

親御さんの人数が多くなってきていることで全員の話をお聞きするだけで、いい時間になってきてはいますが、逆の見方をすればひとつの悩みに対して様々な考え・意見を聞く機会にもなっています。
不登校という現象はそこに至る過程が人によって様々ですので、明確な一般論的な打開策がないのが実情です。
そうしたときに多様な考えに触れることは、それだけ多くの可能性・選択肢について触れることにもなります。
参加人数が増えたことの意義は、こういったところにあるかと思います。

次回は10月15日(土)開催の予定です。
正式な告知はまた追って致します。

ゲーム学習会(第9回)報告と10回目告知

とまこまいフリースクール検討委員会(当会)主催によるイベント「ゲーム学習会」の第9回目が終了しました。

今回は4名の参加者でした。うち、2人は新規の利用になりました。一人は高校生男子。

やっぱ、ゲームは男子受けしますねえ。女子もゲーム好きの子が来てたりします。

 

今回もまとめきれないので、遊んだゲームを書いてみます。

 

 

■9回目開催 ゲーム一覧(うろおぼえ)

【アナログゲーム部門】

・DORASURE(ドラスレ)

・ラミィキューブ

・パンデミック

 

 

【デジタルゲーム部門】

・桃鉄

・スマブラ

・ドンキーコング2

 

こうしたゲームが場内の各地で行われております。

 

今回の特徴としては、プレイしたゲームの種類が少なかったことが挙げられます。

理由としては1プレイにじっくり取り組んで遊んだから、と言えばよいかな。

継続的に来てくれる人がいることによって、重め(1プレイを行うのに時間がかかる)ゲームが心理的に挑戦しやすくなったという事もあるかと思います。

 

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パンデミックのクリア風景。ボードゲームの中でも珍しく、参加者同士が協力し合って目標到達を目指すゲーム。今回はイージーモード(エピデミックカード4枚)でプレイして、本当にぎりぎりの闘いでした。

 

 

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桃鉄。桃太郎電鉄の略称である。遊びたかったが、この時、筆者は疲れておった。

そしてなぜか、かたむいておる。

 

 

とまぁ、書ききれませんが、ゲーム好き(テレビゲームやボードゲーム含めて)がそれぞれ楽しく過ごせていたんじゃないかと思います。

 

アンケートを見ても、ゲームをするのが楽しかったと全員が書いてくれていますし、次回も来たいと書いてくれています。これは前回同様、好反応な結果だったと受け止めています。

 

家守かっこいい、かっこよすぎるぅ…とは今回も書いてなかったです。

あれぇ。

おかしいなぁ…(しつこい)

 

さて、ゲーム学習会は、ゲームの上手・下手・知識量を問うものではなく、様々な種類のゲームがあること、ひとつのゲームでも遊ぶ人によって遊び方がいろいろあること、他人のプレーを見る面白さを感じることなどを参加者それぞれに発見してもらうために企画しているといっても過言ではありません。

 

そして、コミュニケーションも無くても大丈夫だし、ゲームの中でコミュニケーションが取れてしまうという事も必然的に起こっちゃうんじゃねえかなとも想像します。

 

次回は9月25日(日)13:00~17:00の時間で開催します。

活動内容としては、マリオカートや桃鉄、スマブラ、カードゲーム・ボードゲームを予定。

(スマブラの教科書はほとんど使わず…すみません)

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ゲーム学習会の参加については、もちろん13時から来ても良し、別なゲームするもよし、一緒に遊ばなくても良し、ひと言もしゃべらなくても良し、と、様々な「良し」が飛び交う場になります。

保護者だけ、自分(子ども)だけ、一緒に来るでも、兄弟で、友達同士で、種々の方法によるご参加お待ちしています。

 

ちなみに、このイベントでは不登校状態に関係なく、学齢期(6歳~18歳)の人たちの参加は大歓迎です。20代の人も参加してます、初めての人も歓迎です。

不登校中の人たちももちろん大歓迎です。

参加に当たって予約不要です。問い合わせあれば、当会の家守までご連絡を。

家守(080-1870-9521)メール roy4186@gmail.com

【報告】 フォーラム『新しい学びと育ち in とまこまい』

NPO法人Kacotamとの合同フォーラム『新しい学びと育ち in とまこまい』、終わりました。
関係者以外でボランティアも含めた参加者が3名という結果で、周知面で大きな課題を残すものになりました。

いろいろな観点から分析してみましたが、少なくともチラシをもっと広範囲に撒けばよかったというものではないと考えられます。昨年6月に開催した『不登校について考えませんか』と比べて、今年5月に開催した『学校について考えませんか』が関係者以外の新規の参加者が少なかったことを考えると、例えば「不登校」というような明確な課題をテーマとして前面に押し出すと、今まさに不登校で悩んでいる方や不登校に対する支援について具体的に悩んでいる人が集まる。
対して「学校」とか「新しい学び・多様な学び」といった、人それぞれに解釈が異なるもの、明確かつ具体的な課題として分かりやすいテーマではないものについては、そこに強い関心を持つ人でなければ、なかなか集まらないのではないか。

札幌のような都市部では、教育に携わる人たち自体に多様性があるし、教育系の大学もあるので、子どもの学びと育ちの「今後の可能性」についてすでに関心を持つ人が多いという土壌がある。
一方、苫小牧を含めた地方都市は場所によって、その環境が整っていない。
しかし、教育・学びというものは、そこに子どもが暮らす限りは、必ずついてまわるものでもあります。
そして、不登校を含めた教育全般を考えるためには、不登校という課題に対する対処療法の話だけではなく、やはりこれからの教育とは・学びとはという視点は必須であることも事実。
環境がまだ整備されていない地域に、この視点をどう作り上げていくか。
今回の結果を受けて、改めて考えていく必要性を感じた次第です。

今回のフォーラムでは、北海道教育大の庄井良信先生に講演をお願いしました。
少ない参加人数だったにも関わらず、庄井先生のご厚意で全ての発表を予定どおり行ないました。
そのご厚意に応える意味でも、庄井先生の講演の中から大事なポイントを、いくつかピックアップさせていただきます。

「頑張ってフツウを目指す」、「明るく元気にハツラツと」、「心はいつも晴れやかに」、こうしたイメージとしての良い育ちの印象が、実際の子どもの育ちを歪めているのではないか?

不安だったり、しんどいときに、自分の弱さや失敗とも自然に寄り添ってもらえる、こうした『存在論的承認』を受ける機会が子どもにも大人にも少なくなってきているのではないか?

「痛い」ことを「痛い」と感じることは決して悪いことではない、痛いと感じることを他者に許されることで痛みを無くせないながらも緩和することはできる

ゴタゴタ(葛藤)がありながらも安心と安全を感じられる場所の確保

自尊感情は肯定的な自己感覚で単なる自惚れではない、自分が自分であって大丈夫だと思える感覚

条件付き(成功のみ)で愛された子どもと無条件に(失敗も許容されつつ)愛された子どもの自己肯定感の違い

子どもがおずおずと歩もうとしている道を大人が善意で掃き清めない

育ちを見守る『共存的他者』(となりのトトロ・押入れのドラえもんの距離感)の必要性

以上になります。
Kacotamは学習支援、FS検討委員会は居場所の観点から事例発表を行ないました。
庄井先生の唱える『共存的他者』の立ち位置で運営側がどう関わっているかという文脈で私たちも改めて自分たちの取り組みを捉え直す良い機会にはなったかと思います。

必要な方には今回のフォーラムの資料をお渡しできますので、お問合せください。(藤井)

カコタム合同ポスターa

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