学校の先生たちとの接点

私たちフリースクール検討委員会は、学校に行けない状態になった子どもたちへの支援の基盤づくりをしています。
その中で、ひとつ気をつけているのは既存の学校と対立しないこと。
既存の学習支援システムと言える学校との不具合のひとつが不登校という状態像だと思いますが、不登校という課題を打開するにあたって、これまでの学校を否定して、これからは学校とは違う新たな教育システムが必要なんだ、という発想は違うと考えます。
これまでの仕組みと新しい仕組みをどちらでも選べる、あるいは両方選べることが理想。
またお互いに接点を持つことで、学校に柔軟性を生むきっかけになるかもしれないし、私たち新たな学びを模索している者たちも長い歴史の中で確立・洗練されてきた学校が持つ学びのノウハウを得ることができる。

さらに学校の先生たちの中にも、できる範囲でふだんの取り組み・考え方をオープンにしてくれる人たちが現れ始めています。
それが私たちが教師の皆さんと接点を持つ後押しにもなっています。

その具体的なもののひとつが、北海道生活教育研究会。
※ホームページ : http://www.dabohaze.net/seikatsukyouiku/
学校の教師の皆さんが地域を越えて集まり、事例発表や学びについての話し合いを行なっています。
「教育」の前に「生活」という言葉が入っていることからも分かるとおり、学びとは暮らしを豊かにするためにあることが前提となっています。ここでいう「豊か」というのは良い学校・良い会社に入るために良い成績をおさめるという将来的に向けた曖昧なものではなく、「今の暮らし」自体をも豊かにすることを含みます。
また、学びの楽しさを追求していることも特徴。
子どもに限らず勉強って仕方なくやるものと思いこんでいる人には、ぜひ参加してほしい集まりです。
隔月で胆振・日高圏の例会も行なっていて、我々フリスク検討委員会メンバーも参加しています。

そんな北海道生活教育研究会主催のイベントが来年1月9日・10日に行なわれます。
北海道生活教育研究会 第38回冬に研究集会(詳細は下記リンク先を参照ください)
http://kokucheese.com/event/index/355473/

北海道生活教育研究会・日胆例会は、2月13日(土)開催予定です。
こちらは詳細が分かり次第、改めてお伝えします。

もうひとつは、苫小牧で国語教師をされている神谷和宏さん。
神谷さんは「ウルトラマンを通して社会を読み解く授業」を行なっていることで有名な方で、関連した書籍も多数出版されています。
※ホームページ : http://kgs2.main.jp/
先日、フリスク検討委員会メンバーが神谷さんとお会いして、いろいろと情報交換してきました。
これから調整しますが今後、神谷さんを講師にお迎えした勉強会的なものを開催するかもしれません。
こちらも詳細が決まりましたら、お伝えします。
神谷さんには昨年、わたし(藤井)の本業である「とまこまい若者サポートステーション」にて特別セミナーを3回行なっていただきました。
そのときの模様が下記ブログで読めますので、ご覧になってみてください。
※ウルトラ・セミナー#1 : http://ameblo.jp/tomasapo/entry-11961300635.html
※ウルトラ・セミナー#2 : http://ameblo.jp/tomasapo/entry-11963700923.html
※ウルトラ・セミナー#3 : http://ameblo.jp/tomasapo/entry-11966081908.html

上記のとおり、学校の先生たちと直接話し合う機会をフリスク検討委員会では用意することが可能となっています。
不登校という課題についてすぐ具体的な解決になるわけではありませんが、こういった話し合いを継続した先に打開策が見えてくるものだと思います。
私たち自身も教師の皆さんと接することで、多くのことを学び、そこから少しずつ可能性を見出しています。
一緒に考え、学んでいけたらと思っています。(藤井)