教育機会確保法について考える

成立までの過程において様々な紆余曲折があった『教育機会確保法』が成立されました。
概要を分かりやすい形で知るには、ひとまず下記リンク先が参考になるかと思います。

「教育機会確保法 不登校対策は」(くらし☆解説):NHK解説委員室
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/700/263477.html

充分な議論がされないまま急いで成立されてしまったことによる課題や懸念が残っています。
本来は従来の学校とフリースクール等を含めた他の学びの場が対等な位置付けとして「多様な学びの場」であることが保障されるべきという理念を持って成立が望まれた法案でしたが、現状は最終的には学校復帰が想定された不登校対策の法律という位置付けになってしまっています。
対等なものではなく、ある種の差別が内包されてしまっているのではないかという懸念。

3年後にはそれまで法律がどう機能したかを前提とした見直し措置がされますが、どのように機能されたかの判断がどういう基準でされるのかも不透明です。

と言いつつも、成立した以上はこの法律を不登校状態の子どもやその親御さんがどう有効活用するか・できるのかを考えるのが今は建設的と言えるでしょう。
今月の親の会(2月25日18時~)でも、この法律についての話を参加者どうしで行なう時間を設けます。