「不登校」について語りませんか を開催します。

kakehashi2a3「不登校」という現象について、苫小牧で具体的な支援が可能となる基盤を作るために当事者・支援者・関心のある方が集まって話をする場を作りました。
お子様が不登校状態にある方、不登校を経験した方、不登校についてのサポートを考えている方、新しい学びに関心のある方、「不登校」をキーワードにして一緒に話し合ってみませんか?

※途中からのご参加・退場も自由です。

日時

2015年6月27日(土) 18:30〜20:00

場所

北海道苫小牧市弥生町2丁目5番4号 (放課後等デイサービス ぽっけ)

※場所をお借りしているだけなので、会場(ぽっけ)へのお問い合わせはご遠慮ください。

参加費

100円 (お茶代)
託児あり (無料)

主催

後援

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はじめてのブログ執筆

検討委員会に参加させていただいています、磯崎です。はじめての投稿になります。少し長く、乱文ですが読んでいただけたら嬉しい限りです。

私自身、高校を中退したあと引きこもり・ニート生活を5年近く経験した当事者でもあります。
今でこそ、親の気持ちとかを考える余裕も少しばかり生まれて「ああ、あのときは申し訳なかったなあ」と思うことも─。

わたしが学校に行かなくなったのは、高校2年生くらいの頃でした。それまでは嫌々でも、勉強もまじめにやってきていたつもりです。でも、どう考えたって社会的な必要と合致しない学校の勉強に、こんな意味のないことを平然とやってられるかーっと、とうとう断固とした拒否スイッチが入ってしまったんです。家ではゲームばかりやっていたので、とにかく学校を休みたかったという気持ちがその思いを一番後押ししていました。
そうこうしていると、普通に学校に行くことが出来なくなってしまって、遅刻した上に早退するなんてこともよくありました。
それで、結局高校は3年生の時に退学してしまったんです。
ですが、もしも「今の自分」が当時の私に入れ替わるんだとしたら、おそらく高校は卒業までいたかもしれません。入れ替わっても、学校の勉強は身に入らず、留年しない自信もありませんが・・・。
きっと、私は学校に行くのが楽しいと思えているのではないかと思うところです。
というのも、今(28才)になってようやくはじめて学校の楽しみ方を身につけられるようになったからかもしれません。

友達に対しても、先生に対しても。自分かそれ以上に相手を大切に思うことが出来ないと、楽しめないものだから。
あのときのわたしには、どうしたってわからないことでした。
それに、「勉強ってこういうことだなぁ」って、大人になってから本気になる「本当の勉強」はとても楽しい。
国語、数学、理科、社会は深い楽しみを知っている先生はいいけれど、生徒にもそれが伝わらないと、先生だって教えていてつまらないはず。
もっと先生の楽しみを生徒のみんなに伝えられるような授業の出来る、余裕のある教育形態をとれたらいいのに。と、一人思うところです。

ひきこもりや、ニートと聞くと、その人の何かに問題があって、何かが悪いんだって多くの人が思うかもしれません。
いや、確かに、私には随分問題はあったと(いや、今もあると)思いますが・・・。
1歩譲って、そうだとしても。それでも、そういうひとには表には出てきていないけれど、すごく良いものを自分の内側に持っているような気がします。
引きこもりから社会人になっていくには、1歩1歩、「優しさ」と「思いやり」という階段を登っていかなくてはいけません。
それは他の誰よりも、不登校や引きこもりといった当事者たちの内側に、一番力強く輝いているものです。

今、居場所(フリースクール)の設立に関して意見が出し合われています。個人的には居場所が出来たらいいなぁという気持ちもありつつ、引きこもりだって大事な期間だしなぁと思う所もあったりします。一般の方からみれば、それは単なる停滞期間と思われるかもしれません、、、でも、わたしはそうは思っていません。自分にとっては、大切なことに気づかせてくれるために「必要だったもの」とも感じています。それでも、家族やまわりの方には、申し訳ないのだけど、「七転び八起き」なんて言葉もあり、起き上がるために、転ぶことが必要なんですね。・・・えっへん。

雑草魂(だましい)と共に、これからも検討委員会にしぶとく参加させてもらおうと思ってます。(笑)磯崎でした。

いろいろ例会参加

こんにちは、フリースクール検討委員会・藤井です。

苫小牧は暖かったり寒かったりと気温が落ち着きませんね。ストーブをしまう決断がなかなか出来ずにいます。

先日ブログでお伝えしたとおり、親の会や教育研究会などの集まりにフリースクール検討委員会のメンバーが参加してきました。そちらの報告です。

 

5月14日、発達障害の母親を支える活動をしている『フラワーパレット』の月例カフェにわたしを含めたメンバー2名で参加。不登校の親の会を苫小牧に作るにあたって参考にするのが目的ですが、フラワーパレットさんにはこの「こどもかけはしネットワーク」の共同運営をお願いしてもいますので、その辺で一度挨拶させていただいた方がいいだろうという別の目的もあり。

カフェ形式ということで、テーマを設定してそれについて参加者全員で話すものではなく、参加者各人が思い思いに隣の人と話すという緩いコミュニティになっていました。この形式の方が参加しやすいというのはあるようで、定期的に開催している勉強会より参加人数は多いようです(勉強会も大事ではあります)。運営スタッフがそれぞれのグループを回ってだいたいどんなことが話されていたのかを覚えておいて、後でブログ等で概略を発信するようにしているそうです。告知をしっかりしているのもフラワーパレットの特徴のひとつですね。

苫小牧での不登校の親の集まりは、まずはフラワーパレットの活動枠をお借りして始める予定でいます。今回のカフェでは残念ながら不登校のお子さんを持つ親御さんが来ていなかったのですが、今後早いタイミングで接点を持って、最初は少人数でもいいので始めていければと考えています。

 

翌15日には、苫小牧市内のひきこもりの親の会『まゆだまの会』にメンバー1人が参加。わたしは欠席になってしまいましたが、例会にゲストとして呼ばれていた函館の野村俊幸さんと事前に少し話をすることができました。野村さんからは有難いことに苫小牧での私たちの取り組みについて高評価をいただけました。また、取り組みの先行者としていろいろとアドバイスもいただきまして。取り組みに関して最初から手広くやらないこと、自分たちの出来ること・出来ないことを明確にしてそれをきちんと相手に伝えることなど、「無理せず継続する」ことを重要なポイントして伝えてくれました。

 

さらに翌16日、『北海道生活教育研究会』の日胆例会にわたしを含む3名が参加。この生活教育研究会は教育に関心のある人たちが自由に集まって、実際に行なっている事例発表など情報共有をしながら話し合いをする集まり。今回の胆振・日高例会は学校教員の皆さんが主な参加者でしたが、学校とは直接関係のない私たちにもしっかり門戸を開いてくれまして、とても有難かったです。

情報化社会と言われる今日でも学校関係者が外部に情報を伝えることがあまり多くないというのが実情のようですが、この集まりに参加する先生たちは可能な範囲で自分たちが日々どういう想いでどのような取り組みをしているかを具体的な事例を交えて伝えてくれます。また、私たちの取り組みについてもしっかり聞いてくれて、可能な範囲で相談にものってくれる。こういう場が実現していることが個人的にはもちろん社会的にもうれしいことですし、今後広まっていけばいいなと思います。

学校現場の実情についても話を伺うことができました。先生各人の人となりによるものも多いですが、やはり制度・仕組みの影響というのも大きい。会議も含めて膨大な量の業務に追われる先生がほとんどで、このような状況ではとても本業以外のことに手が回らない。物事に対して客観的・俯瞰的に理解のある教員であっても、このような状況では「課題の本質的打開には外部との連携が必要」と思っていても、それを実現するのが難しい。なかなか世知辛い話ではありますが、でも今回の例会のようにこういった話を教員の皆さんから直接聞いて一緒に考える場があることはひとまずの可能性と言っていいとは思います。問題・課題の共有がまず出来なければ、一緒にその解決を目指すことは出来ませんからね。社会課題は今やいろんな要素が複雑に絡み合っているので、残念ながらもはや専門家に任せれば何とかしてくれるものではなくなっています。なので一緒に考える場を作っていく必要が今後あるわけです。

次回の生活教育研究会・日胆例会は7月4日(土)開催。この日は検討委員会メンバーの職場「放課後デイサービスぽっけ」が主催する地域居酒屋がある日で、こちらと連動する形で日程を組んでいただけました。ありがとうございます。例会後、居酒屋でさらに交流するという流れです。前回の居酒屋には札幌のフリースクールの皆さんに来ていただきましたが、次回も同じ流れで交流することができそうです。詳細はまた改めて、このブログでお伝えします。

 

5月30日(土)10時から、とまこまいサポステにてフリースクール検討委員会の臨時打合せを行ないます。関心のある方がいましたら、気楽に顔を出してみてください。

(藤井)