例会9回目 終了

検討委員会・藤井です。

本日、例会9回目を開催しました。先日のイベント『「不登校」について語りませんか』に参加いただいた親御さんが多数出席してくれました。ただ、今回の例会は今後に向けての具体的な運営についての話がメインだったので、親御さんにとってはハードルが高すぎる内容だったかもしれず。それでも、こちらからの問いかけに真摯に答えてくださり、ありがたかったです。

親御さんの参加が多かったので、苫小牧での不登校の親の会立ち上げについて当事者の視点からの意見も聞いたうえで改めて話し合いをしまして、試験的なところからではありますが正式に始めることにしました。夏休み明けとなる来月下旬の予定。いきなり大人数だと戸惑いが大きいという意見があったので、大々的な告知はせず小ぢんまりした形から始めてみます。上記親御さんたちと一緒にイベントに参加してくれた札幌のフリースクール自由が丘学園のスタッフ・高村さんがブログにイベントの感想と合わせて親の会の可能性について書いてくれています。(http://www.sapporo-jg.com/staff-blog/2015/07/07-085527.php

助成金を使った事業については、概要をざっくりと触れてから、具体案をいくつか提示ゲストを呼んでのフォーラムやシンポジウム、ワークショップといったイベント系。それと子ども達の居場所をモデル的に助成金を使って運営してみるといった辺り。イベントについての具体的な参考例として、ネットにアップされている不登校関連の講演動画を参加者全員で視聴しました。不登校に限らないことですが、社会的に排除されてしまう人たちの支援は当事者への働きかけだけでは成立しません。社会的課題でもある以上、世の中への周知と理解を促すことも必要で、そこをカバーするのが講演などのイベントの位置付けになります。ここがクリアされないと、仮にフリースクールを立ち上げることが出来たとしても継続は難しいでしょう。助成金についての詳細は次回に回しました。

ここまででけっこうな時間を費やしてしまったため、この後の議題は駆け足になってしまいました。情報発信サイト「こどもかけはしネットワーク」の活用については、イベントのアンケートに記載されていた不登校関連の書籍情報のほか、ネット上のコラム・動画などの紹介もあった方がいいのではという意見も。またソーシャルワーカーについてや苫小牧市内にすでに存在している子供の居場所についてなど、よりダイレクトに役立つ情報が不足しているという指摘もありました。こちらも少しずつになってしまいますが、意見を反映していきます。それとTwitterアカウントを作りました(https://twitter.com/fs_kento)。こちらでも情報を流していきます。

最後に「フリースクール検討委員会」の名称について。こういう名前を付けているので、いろんな方々から「それでフリースクールを立ち上げるのは、いつ頃になるんですか?」という質問をよく受けます。しかし高村さんのブログに書いてあったとおり、フリースクールを実際に立ち上げるのはかなり難しいというのが実情です。先ほどの質問に対しては「今のところ無理だと思います」というのが本音です。だから名前を変えた方がいいのではないか。子供にとっても親にとっても、フリースクールより前にそれぞれ「ホッとできる居場所」が必要という考えが例会の中で共有されていったのですが、フリースクールという言葉だけだと居場所を連想できないという意見もありました。ただ、ここにきて別の名前というのも難しく、半年以上この名前を使ってきたことで妙な定着感みたいなものもあります。そして改めて自分たちの活動を振り返ったときに、ひとまず「フリースクール」という目標を定めて、そこに向けていろんな角度から「検討」を行なっているのは事実。名前に偽りなし。検討の結果、フリースクールという道へ進まない可能性もある。でもフリースクールについて検討したことには間違いない。それにフリースクールの定義だって実は様々。それこそ高村さんのブログにも「親の会がフリースクール的位置付けになる可能性がある」と書いている。なので「フリースクール検討委員会」という名前は変えずにこのままということになりました。結果的に自分たちの取り組みを振り返るきっかけになったので、けっきょく名前は変わらなかったわけですが話し合いそのものは良かったのではないかと思います。

といったところで9回目の例会は終了。次回の開催日は、これから決めます。