小樽・イラストレーター作品展 終了

フリースクール検討委員会の各種広報で使用している磯崎さんのイラストを展示させて頂いていた『小樽・イラストレーター作品展』(主催・小樽文学館)が無事終了しました。
ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
そしてフリスク検討委員会と同じく「枠を越えて広がるイラスト」カテゴリーにて展示協力いただいた『まんが・イラスト教室ぽわぽわ』、『ふぁーまぁと農夢』の皆さんもありがとうございました。
さらに他のイラストを描いた皆さん、超ガンプラ展でのプラモデルを作成した皆さん、そして何より小樽文学館のスタッフの皆さんもお疲れ様でした。

小樽アニメパーティと連動してスタートしたこの展覧会が今日終了し、その一週間後に苫小牧にて『苫小牧コスプレフェスタ』が始まります。
前にもブログで書いたとおり、二つのアニメ系イベントをつなぐ展覧会でもありました。
先日の「不登校の親の会」にて、一人の親御さんが「お子さんが最近コスプレに関心を持つようになり、コスプレフェスタで披露するのを楽しみにしている。同じ関心を持つ友人とTwitterなどでやり取りをしている」という話をしてくれました。
この話をしている親御さんの表情も明るかったのが印象的でした。
不登校にしても、ひきこもりにしても、まず避けなければならないのが完全な孤立です。
例え部屋にこもっていたとしても、何らかの外部との接点があれば、それをきっかけにしていつか外部に目が向くときが来る。
その外部との接点を促す要素のひとつが「自分の関心」です。
自身の関心は主体的に動くエンジン・燃料になります。
だから、それは失わずに持っていた方がいい。できれば大人になっても。
アニメ・マンガ・ゲームといったオタクカルチャーは内へとこもっていく可能性がある一方で、以前と違って外部社会との接点になり得るように今はなってきています。
要は「ツールとしてどう使うか」ということ。

現に今回イラストを展示した磯崎さんは、あくまで趣味の範疇で描いていたイラストがフリスク検討委員会の広報に使われるようになり、それが今回の展覧会への出展につながり、さらに新聞記事となり、これらの事例を先日室蘭で行なわれた「ひきこもり学習会」で発表することにまでなりました。
磯崎さんの新聞記事を見て、苫小牧からわざわざ小樽の展示を観にいってくれた方もいます(感想までしっかり書いてくれました)。
これ以上ない、外部とつながるきっかけでしょう。

アニメ系イラストは若い男性だけが描くものではありません。
女性も描くし、年配の方も描く。
イラストという関心を取っ掛かりにして、多様な人たちと接点を持つことだって出来るんです。
偏見でその可能性を潰さず、前述のとおり「ツールとしてどう使うか」を我々大人が子ども達に伝えられるようになればと思います。
今回の展覧会がその先行事例になれば、企画に携わった者として幸いです。(藤井)

※小樽文学館 : http://otarubungakusha.com/yakata
※まんが・イラスト教室ぽわぽわ : http://takomasinngann.blog.fc2.com/
※ふぁーまぁと農夢 : http://otaku-farmer.com/
※苫小牧コスプレフェスタ : http://tomakomai-cos-fes.com/
※河とんぼのお散歩(磯崎さんイラストサイト) : http://toraillust.ohuda.com/

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